第86回全国高等学校サッカー選手権大会 準決勝

ソース:JFAニュースより

結論:予見はいらない。

野洲高校が優勝したときから2年ぶりに見に行った。
予見は二つ。

  • タダ券もらい損ねたから去年は行かなかった。
  • 高校サッカーって日本一か?という疑問。*1

しかし、本日の流通経済大学付属柏高校(以下:流経柏)の戦いをみて、日本一を争うにふさわしいチームだし、来年からは自分で買って行こうと思った。

俺の予見は全くいらんわ。
来年は高円宮杯もみるべし。あ、今年はオシム監督の御前試合だったんだ。

1週間で5試合

会場に入って日程表もらって驚いた。12月31日に一回戦を戦い始め、本日出る4チームはこれで5試合目になる。この1週間で5試合!! クレイジーだ。誰だ日程組んだの。高校生の才能つぶしてでも休み中に片付けたほうが経済的なのか?
その分今日は割り引いてみてあげないとなぁ、と思ってた。

第一試合

日時 2008年1月6日(日) 12:10キックオフ
場所 国立競技場 (目算1.5万人)
結果 流通経済大学付属柏 6-0(前半1-0) 津工業

出足は流経柏が鋭く圧倒する。津工業はサイドハーフの位置がFWと同じで4トップ気味で高すぎる。案の定、そのスペースを起点として活用され、押し込まれる。しかし屈強なディフェンダーたちは、フィニッシュに行かせない。
両校とも疲れを見せない好ゲームと思った矢先、スーパーゴールでました。流経柏の10番、大前元紀選手がやってくれた。
今日はスタート時に左MFに入っていた彼は、ペナルティエリアに少し侵入したところで前を向いてボールを受け、ちょっと動いて右足を一閃。ボールはゴール右上隅のポストに当たって吸い込まれつつ、跳ね返り、左下のサイドネットにおちた。
プレミアでアンリが見せるようなゴールだった。DF抜かない。キーパーはずさない。でもゴールを決める。最強のシュートですわ(ワタクシ認定)。
日刊スポーツによれば「和製メッシ」だそうです。
前半はそのまま終了。
後半はショータイム。
流経柏の強さは圧倒的で、ボールに対する出足が鋭いのなんの。手順はこんな感じ。

  1. 1番近い人がとにかくダッシュしてボールに触る。
  2. 最低あと2人はそれの半径5m内にアプローチする。
  3. 取れればすぐ前に入れる。前線の選手がまた上手く体を入れてボール持つ。悪くとも味方の近くに落とす。
  4. とった人はダッシュをやめずそのまま前まで飛び出してフォロー。エリアまで行く。
  5. 津工業がクリア、ボール奪取を繰り返す。

これがすごく徹底されており、ボールに対するプレッシャーのかかり方の率の高さがハンパではなかった。ゴールは単なる仕上げといわんばかりで、全員が走りまくり。皆すっげえ鍛えられてるよ。ホントに5試合目か? 練習しんどそうだなあ。
結局大前選手の4得点を含む大量6点で終了。
津工業はディフェンダー、ディフェンス自体は弱いと思わないが、MFのサイドの守備が薄く、起点を作られた。それ(4トップ?)がチームの形と言われればそれまでだが、大量失点は防ぎようがあったと思う。後半勝利を目指して攻撃にでたのだからこれも結果のひとつなんでしょうけどね。

第二試合

日時 2008年1月6日(日) 14:15キックオフ
場所 国立競技場 (目算2.0万人)
結果 高川学園 0-1(前半0-1) 藤枝東
藤枝東は強いチームで、攻撃は中へ中へと狭いところを突きまくる。先制点は10番河井陽介選手が真ん中から敵味方が入り乱れてほとんど隙がないコースをつき、シュートをきめた。これもすごい。
前半は引き続き藤枝東がビッグチャンスを2、3回作ったが、キーパーにストップされた。でも枠をはずさないね。
後半は両校とも疲れが出た感じでそのまま終了。ホントはこれくらいの出来がいいとこだと思いましたよ。

決勝

予定 2008年1月14日(月・祝) 国立競技場  14:05

藤枝東 - 流通経済大学付属柏
流経柏の優位は動かないですが、1週間ある休みで回復してもらって好ゲームを期待したいです。
また岡田監督の御前試合になると思うので、代表合宿へのサプライズも出るかもですね。
見たいなぁ。

じゃ、自分で買っていくか。

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*1:Jリーグユースに人材が集まり、U20代表はユースメンバーばかり。気づくの遅すぎ。