2010W杯グループリーグ オランダ戦

概況

★本日の試合結果 [http://southafrica2010.yahoo.co.jp/game/result?gid=2010061901:title=[ Sports Navi より ]]
6月19日(土) グループE 第2節
日本代表 0 - 1 オランダ代表 (試合開始: 20:30 /  試合会場:ダーバン スタジアム)
得点者:ウェスレイ スナイデル(後半8分)

★順位表
1位:オランダ  勝点6 得失点差+3
2位:日本    勝点3 得失点差+0
3位:デンマーク 勝点3 得失点差-1
4位:カメルーン 勝点0 得失点差-2

スタメン

GK 21 川島 永嗣
DF 3 駒野 友一
  4 田中 マルクス闘莉王
  5 長友 佑都
  22中澤 佑二
MF 2 阿部 勇樹
  7 遠藤 保仁
  8 松井 大輔 → 後半19 中村
  17 長谷部 誠 → 後半32 岡崎
FW 16 大久保 嘉人 → 後半32 玉田

期待に応えた

「2点以下」と期待したが、1点に抑えてくれた。よくやった。

しかし、悔しい

期待に応えてくれたけど、このなんなんだろう、「引き分けにできたはず」という悔しい気持ちは。
勝負事において「負けないこと」の大事さをみんなで学習しているような感覚がある。チャンスは1試合目のカメルーン戦よりもあった。シュート数も9本もあった。でも決められなかった。
オシム前監督は「ボールがこない」と興奮している大久保選手をたしなめるように諭している。別に出来が悪かったわけでもなく、彼もしっかりと戦っていた。そのなかで勝利を手にするための次の最善の一手、「やるべきこと」を示してくれていると思う。

次戦の期待

グループリーグ突破すること。
そのためには、二つ期待。
・今までと同じく戦うこと。
・結果を手にするために考え抜くこと
問題はフィジカルで、もたなかったらどうするか。最後に守りきれない、攻撃に出る足が足りない。その状況を招かないためにどうするか。そうなる前に点を取るにはどうするか。オープンガードな殴り合いでは、より決定的なチャンスを多くつくっていたカメルーンの様に負けてしまう。
ここでは内容よりも結果がどれだけ大事か。初戦の本田選手の先取点がどれだけ重いか。オランダ相手に1点におさえたことがどれだけポジティブな結果か。最終戦の相手のデンマークはオランダに2点とられている。最後の戦いにおいては、この敗戦結果ですら武器になるのだ。全力で戦ってほしい。

代表監督の仕事

監督の仕事は、選手選考において大体3段階に分かれる。
1.育成 40〜50名の代表候補選手をつくる(締切なし)
2.選考 18-23名の登録選手を決める(大会1カ月前)
3.用兵 スタメン11名を決める 交代選手3名を投入する
今回の場合、岡田監督就任が2007年11月。2年半の時間があったので、準備時間は十分あったので、言い訳はきかない。今回の大会のパフォーマンスが岡田監督のすべてといえる。
「1.育成」の40-50名候補は十分いたと思う。今回の選外でも小笠原・石川・小野・などタレントは十分いた。これは監督とJ-リーグの共同作業で、上位10チームの中心選手3−4名をテストして代表にフィットさせる。
「2.選考」においてサプライズはなかった。もう1年前からほぼ固定されていたし。
今回の特徴は「3.用兵」で、直前の親善試合4連敗1得点で、メンバーも戦い方もガラッと変えてきて、「これぞ岡田サッカー」というべき守備的な方向へ舵をきり変えた。これぞ「勝負師岡田」言ってもいいと思う。
前監督オシムさんが途中で体調不良により降板したことからずいぶん比較されているけど、岡田さんのサッカーは前近代的で戦術的なのだ。しかし内容より結果。これがどれだけ大事か、初戦のカメルーン戦勝利でずいぶん見せてくれた。1998年で3バックに切り替えてやったことと同じだけど、進歩してたということ。

残念ながら

中村選手は途中出場でチャンスを作れなかったし、走ることもできてなかった。残念だけど、もう出番は不要だと思う。

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