たまには本を読んでみた。

福田和也氏の著作はすごくわかりやすくて読みやすい。
『総理の値うち』

総理の値打ち

総理の値打ち

一覧されているので便利。点数は読者サービスというか、愛嬌の企画っぽい。有効な議論のフォームにはなり得ない。他にだれもこのやり方を採用しないし。
暗殺の最後が多いですね。明治前半の総理大臣で、暗殺されたことの多さにびっくり。野蛮な国だったんだなあ。
ミカドの肖像(asin:4093941610)にも出てくるけど、東久邇宮稔彦という宮様はかなり数奇な人生だったらしい。現代でもこんな数奇な運命があるのかな?


『名宰相の条件』

ポピュリストの定義がいままで見た中で一番詳しいし、近衛文麿批判は熱が入っている。小泉首相との比較、近似の視点は独特。小泉内閣が近衛内閣のようにならない事を願いたい。
しかし、先の衆議院選挙の大勝を遂げても、あと一年で政権を放擲すると今次点で言明しているので善し悪しである。ほんとにやることは郵政民営化だけなのか。
amazonレビューは相当厳しいですね。読み易さは一長一短のようです。