ガーナ戦
概況
【日本代表 vs ガーナ代表】
- ●KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2006
- 2006年10月4日(水)19:21
- 日産スタジアム/52,437人
- 日本代表 0−1 ガーナ代表
- 得点者:73' ドラマン・ハミヌ
ガーナ代表
カメルーンに断られてあわてて探した相手なのだが、結果的にガーナの方がいいチームだったと思う。ワールドカップでもベスト16に進出したチームそのままにキャプテンのアッピアー、エシアンというワールドクラスのMFも来てくれたし。
とにかくラインが高い。闇雲に押し上げてるんじゃないかというくらい高くて、そのまま攻撃につなげる。ただ決定力はチームの完成度にみあうものではなかった。
でも十分強い相手だが、W杯でブラジルとやった時にはあっさりと破られていた。ほんとにレベル高いなぁ。
というか、
わが代表に結果を求めるのを押さえきれない。善戦だか収穫だかはおいとけ、と言いたくなる試合だった。個々の動きはあるのだが、フィニッシュが足りない。ストライカーも不足だが、MFのフィニッシャーも足りない。多少のことではバテない玉ばかりいるからもっとゴール前に走り込んでほしかった。
ポリバレント?
今日の最終ラインはなんと、今野、阿部、水本という3人。オシム監督はビルドアップ−バックラインのパス回しと前線へのボールの入れ方に相当こだわっているみたいで、ゴール前の競り合いを捨てているとしか思えない。「どうせ、1点以上は失点するし」みたいな。
宇都宮さんのコラムが的確だった。
「ポリバレント」という光明(2/2)
日本代表対ガーナ代表 2006年10月05日 (文= 宇都宮徹壱 )より引用最後に、この日のテーマである「ポリバレント」について言及しておきたい。
私が見る限り、最もそれを体現していたのは、慣れないストッパーのポジションで奮闘していた今野であったと確信している。
(中略)
オシムジャパン初出場となったこの日のガーナ戦では、どんな状況に対しても柔軟に対応し、可能な限りベストな判断をし、それを実践する高い能力を示してみせた。守備的MFであろうが、ストッパーであろうが、いきなりスタメンだろうが関係ない。ありとあらゆる状況をイメージ化する想像力、迅速に対処する判断力、そして正確に実現する技術力――今野には、オシムが求めるポリバレント性が十分備わっているように、私には思えてならない。
補足すると「ポリバレント性」は「評価結果」に過ぎないと思う。だから選手には「何を一番優先すべきか」を状況把握と予測から随時判断することに集中してもらうのが一番でしょう。誰でもやってるけど、求められる水準は「日本代表」だから、たとえば「予測」ひとつにとっても最低3手先、10パターン近くは瞬時にシュミレートしてほしいところです。